主婦だって恋をする

彼のカードを見ると、綺麗に斜めの一列が揃っていた。



「ほんとだ!すごい!姫島さん、早く行かないと」



祥子が自分のことのように急かし、夫は進行役の宇津木さんの元へ照れながら向かった。



「……じゃあおしどり夫婦で有名な姫島さんには、これを」



夫が渡されたのは、小振りな箱。中を確認しようとすると、宇津木さんがそれを制した。



「部屋に帰ってからのお楽しみということで」


「……何だよそれ」



首を傾げながらも謎の箱を持って席に戻ってきた夫。

結局私と祥子は何も当たらず、ビンゴが終わると同時に宴会もお開きとなった。


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