主婦だって恋をする
宴会の後は、祥子と露天風呂で汗を流した。
美肌に効果のあるという乳白色の温泉に浸かると、身も心もほっこりと温まり幸せな気分になれた。
部屋の前で彼女と別れてドアを開けると、浴衣姿の夫が先に戻っていた。
仲居さんが敷き直してくれた二人分の布団の上で、胡座をかいてテレビを見ている。
「どうだった?男湯」
肩に掛けたタオルで髪を拭きながら、私は訊いた。
「うん、まあ……よかったよ。なかなか」
歯切れの悪い返事に首を傾げていると、壁に寄せてあるテーブルの上に乗ったビンゴの景品が目に入った。
「あれ、開けてみた?」
「……成美は見ない方がいい」
「何でよ、そう言われると余計気になる……」
私が箱に手を伸ばすと、夫はこちらに背を向けてしまった。