真紅の世界
魔法の授業を終えて、自分の部屋のベッドに倒れこむようにして寝ころぶ。
身体の疲労も、精神的な疲労も、半端ない。
和食が食べたい。
なんでもない学校生活を送りたい。
命の危険のない剣道がしたい。
チビたちに会いたい。
ウメさんに会いたい。
ホームシックのような症状がどんどん強くなっている。
それでも私が戻れる可能性はゼロに限りなく近いと、どこかでちゃんと分かっているからこの状況から抜け出せない。
レティは好きだけど、この生活は嫌。
シンクは好きだけど、いつもいてくれるわけじゃない。
クリフは希望をくれたけれど、すべてを教えてくれなかった。
自然と零れ落ちていた涙は、頬を伝ってシーツへと吸い込まれていく。
泣いたってこの状況が変わるわけじゃないと分かっていても、こうやって涙を出さないと自分を保っていられない。
頑張るとシンクに誓った言葉を、守れなくなる。