惑溺
リョウはただ、先生の婚約者を抱くことを楽しんでいるだけ。
もし、私が聡史と別れたらこの関係も終わるんでしょう?
私がリョウの事を好きだと言った途端、私になんか興味を無くしてしまうんでしょう?
「……由佳」
愛なんてないクセに、優しい声で私の名前を呼ばないで。
勘違いしそうになるの。
もしかしたら、リョウが私の事を大切に思ってくれてるんじゃないか、なんて。
いつか、私の事を愛してくれるんじゃないか、なんて。
あり得ないと知りつつも、夢を見たくなってしまうの。