惑溺
 

私の上でリョウが動くたびに、ぎしりぎしりと背中の下のソファーが軋む。
それと同じリズムで口から洩れそうになる喘ぎ声を、私は必死に自分のひとさし指を噛んで堪えていた。

すると、リョウの指が私のその手を口から外し、かわりに優しい口づけをする。

リョウの優しいキスに、熱い体に、絡めた指先に。
愛しさが込み上げてどうしていいのかわからなくなる。


好き。リョウの事が、好き。

心の中で繰り返すだけで、決して口にはだせない想い。
そんな気持ちを弄ぶようにリョウは優しく私の体を攻めながら、耳元で残酷な言葉を囁いた。

「こうやって由佳と寝たあとに学校行って何にも知らない先生の顔見たら、なんかスゴイ悪い事してる気分になる」

楽しげに喉を鳴らすリョウに、私はいつも打ちのめされる。

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