惑溺
 

自分が傷つくのが嫌で、逃げてばかりいた。
裏切られるのが怖くて、真実を知ろうとしなかった。
リョウの事を好きだと涙を流しながら
彼を信じようなんて、思いもしなかった。


どうして
どうして

被害者ぶってばかりで、愛されようなんてしなかった馬鹿な自分。

嘘ばかりつくリョウを責めながら、一番人を傷つけて嘘をつき続けていたのは、私だった……。

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