惑溺
 
ベッドの上で繋がりあいながら、リョウの背中に爪をたてる。

「……っ」

汗ばんで息を荒くしたリョウが、背中の痛みに軽く眉をひそめ私を見下ろす。

その顔があまりに色っぽくて。
リョウにみつめられるだけで、きゅっと身体が勝手に締め付ける。

私の身体の分かりやすい反応に、リョウが短く息を吐いて笑った。


「……キライ。ダイキライ、リョウなんて」

素直に反応してしまう自分の身体が恥ずかしくて、顔を背けて無駄な抵抗をする私。

「……由佳」

リョウは動きを止めて、まっすぐに私の顔を覗き込んだ。
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