惑溺
「最初は俺もそれなりに好きだったよ。
ただ、束縛激しくて携帯3台壊された当たりでさすがにめんどくさくなった」
携帯を壊す!?しかも3台も?
「店の客の番号とか入ってたら速攻壊されたよ。
今もまだ壊れた携帯その辺に転がってる」
リョウの視線の先のDVDが入ったラックの中には、確かに画面が割れた携帯電話があった。
「信じられない……」
壊れた携帯を手に持って呟いた。
女の子はどんな気持ちで携帯を壊したんだろう。
画面が割れるなんて、よっぽど激しい衝撃をあたえたんだ。
ただのガラクタの壊れた携帯が、なんだか恐ろしい物の気がして慌ててリョウに手渡す。