ランデヴー II
「わかった、佐和子に伝えとくね」
「おい、やめろ。あいつのネチネチに、俺は何度プライドをへし折られそうになったことか……」
そうやって嘆くモリケンにいつもの豪傑さはなく、震えるように肩を竦める様は笑いを誘った。
2人が顔を合わせると良くくだらない言い合いをしていたことを思い出す。
「だってさー、モリケンって研修の時から女にだらしなくてさー。私もあの頃はアンタとは仲良くなれそうにはないって思ってたわ」
みっちーは呆れたように溜息を吐きながら、再び新しい煙草を取り出し火を点ける。
モリケンは背が高くてガタイも良く、その甘いマスクも相まって入社当初から同期の中では人気No.1と言われていた。
私にはあの頃付き合っている人がいたから彼をそういう目で見たことはなかったが、確かにかっこいいことは認める。
だが。
最初が悪かった。
彼女がいるくせに同期の女子の中で同じく人気No.1と言われていた佐田さんに手を出し、揉めに揉めたのだ。
それは今となっては笑い話だが、結局そのどちらとも別れたモリケンには浮気男のレッテルが貼られてしまった。
「おい、やめろ。あいつのネチネチに、俺は何度プライドをへし折られそうになったことか……」
そうやって嘆くモリケンにいつもの豪傑さはなく、震えるように肩を竦める様は笑いを誘った。
2人が顔を合わせると良くくだらない言い合いをしていたことを思い出す。
「だってさー、モリケンって研修の時から女にだらしなくてさー。私もあの頃はアンタとは仲良くなれそうにはないって思ってたわ」
みっちーは呆れたように溜息を吐きながら、再び新しい煙草を取り出し火を点ける。
モリケンは背が高くてガタイも良く、その甘いマスクも相まって入社当初から同期の中では人気No.1と言われていた。
私にはあの頃付き合っている人がいたから彼をそういう目で見たことはなかったが、確かにかっこいいことは認める。
だが。
最初が悪かった。
彼女がいるくせに同期の女子の中で同じく人気No.1と言われていた佐田さんに手を出し、揉めに揉めたのだ。
それは今となっては笑い話だが、結局そのどちらとも別れたモリケンには浮気男のレッテルが貼られてしまった。