ランデヴー II
翌日から年明けまでを、私は賢治の家で過ごした。
年末年始はクリスマスと一緒でいつも1人だった私にとって、今年は何だか色々と新鮮だ。
思えばこの恋人達の一大イベントのような日々を、私は強がりながらも1人のんびりと過ごしていた訳だ。
毎年寂しくなかったかと言えば、嘘になる。
陽介と付き合っていた頃は、切なさに涙した夜もあった。
だが、デパートで1人分の豪華お節を頼んで食べることがささやかな楽しみであり、それはそれで私なりの小さな幸せだった。
テレビをつければ途切れることなく番組はやっているし、2日3日になれば友人と初詣に出掛ける。
それなりに、楽しいお正月だ。
でも、今年は賢治と2人で過ごすお正月。
仕事のバタバタと年の瀬の忙しさで、私の中から倉橋君の存在は再び消えつつあった。
いつも傍に賢治がいて、甘い幸せにどっぷりと浸かる休日。
だが賢治の言葉で、現実に引き戻される。