ランデヴー II
そう――彼女の変化は、いいことなのだ。



実際仕事も今の所順調にこなしているし、おどおどした感じが消えたからか周囲からの彼女を見る目が変わったのがわかる。


以前はいちいち私に確認をとっていたことも自分で判断するようになったし、ゴリ押しされても粘るようになった。



先月から引き継いだ資産管理の仕事もかなり張り切ってやっているようで、私が心配していたようなことは全くなかった。


むしろ積極的に部内の人達に確認をとりながら、頑張って進めているように見える。



そのお陰か、彼女は最近色んな人から声をかけられるようになっていた。


本人もそれが嬉しいのか、ますます明るくなっているのがわかる。



自分で変わりたいと思っても、なかなかそうできないのが人間だ。


それでも彼女はちゃんと自分の意思で変わりたいと願い、それを実行している。


あそこまでガラリと変わるなんて、相当の努力がないとできないことだ。


彼女のそういった部分は否定したくない。



だが私は紗英ちゃんの突然の変化に、少なからずショックを受けていた。


それはやっぱり私を意識していることが、目に見えてわかるからだろう。
< 121 / 408 >

この作品をシェア

pagetop