ランデヴー II





「ねぇ。私って心が狭いのかな……」


「ん? 何で?」


「うん……今村さんのこと……」


「あー……」


週末になり、やっと賢治とゆっくり会える時間ができた。



2人でいる時に紗英ちゃんのことはあまり口にしないようにと我慢していたのに……すぐ耳元に賢治の鼓動が規則正しくトクトクと鳴り、それが私を安心させたのか、つい本音が出てしまったのだ。


ベッドの中で体をくっつけてお互いの温もりを感じているこの時間が心地良い。


そんな気怠いとろとろの空気の中、自分の醜い感情を口にしてしまい、一瞬の後にはすぐに後悔した。



「ごめん、今のなし」


「いや……。絶対お前の中で気になってるはずなのに何も言わないから、変だと思ってた」


賢治の体が小さく震え、フッと笑ったのがわかる。



頭を動かしてチラリと見ると、私を抱く反対の手の甲を額に乗せて目を閉じていた。
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