ランデヴー II
「えっと……あのね、製品の担当は課内のみんなで決めてるから、私の一存では何とも言えないんだけど……。それに、A~Eは結構複雑な案件も混ざってるから、榊原さんが何て言うか……」
私達は製品の品番毎に、担当を割り振っていた。
紗英ちゃんはまだ駆け出しなので、製品よりも同梱品やアクセサリー類の担当を任せている。
「そう、ですか……。わかりました……」
紗英ちゃんは明らかにガッカリした顔で小さくペコリと頭を下げると、とぼとぼと席へと戻って行った。
一体何だったんだ……私はぼーっと紗英ちゃんの後ろ姿を見つめる。
とりあえず自販機からお茶を取り出すとその後ろを追いかけるようにして、私も席に戻った。
そして気落ちする紗英ちゃんに、再び声をかける。
「何か理由があるの? もしそうなら、榊原さんに相談してみるけど……」
「ホントですか!?」
紗英ちゃんはしょんぼりとしていた顔を一転してパァッと輝かせると、私の方へグイッと椅子を滑らせてきた。
その迫力に、思わず椅子を引きそうになる。
「あの、私もっと仕事を頑張りたいんです。ずっと製品以外の担当だったけど……でも、そろそろステップアップしたいなって思って……。駄目でしょうか?」
食い入るように強い眼差しで見つめてくる紗英ちゃんの姿に、私は心を揺さぶられた。
私達は製品の品番毎に、担当を割り振っていた。
紗英ちゃんはまだ駆け出しなので、製品よりも同梱品やアクセサリー類の担当を任せている。
「そう、ですか……。わかりました……」
紗英ちゃんは明らかにガッカリした顔で小さくペコリと頭を下げると、とぼとぼと席へと戻って行った。
一体何だったんだ……私はぼーっと紗英ちゃんの後ろ姿を見つめる。
とりあえず自販機からお茶を取り出すとその後ろを追いかけるようにして、私も席に戻った。
そして気落ちする紗英ちゃんに、再び声をかける。
「何か理由があるの? もしそうなら、榊原さんに相談してみるけど……」
「ホントですか!?」
紗英ちゃんはしょんぼりとしていた顔を一転してパァッと輝かせると、私の方へグイッと椅子を滑らせてきた。
その迫力に、思わず椅子を引きそうになる。
「あの、私もっと仕事を頑張りたいんです。ずっと製品以外の担当だったけど……でも、そろそろステップアップしたいなって思って……。駄目でしょうか?」
食い入るように強い眼差しで見つめてくる紗英ちゃんの姿に、私は心を揺さぶられた。