ランデヴー II
会議室に1人残ったってやることなんてないはずなのに、倉橋君は後を追っては来なかった。
鉢合わせしたくないのか、時間をずらしているのがわかる。
1人で何を考えているんだろう……私の心の中には彼の真剣な眼差しが、鮮やかに色を放ったまま消えずに残っていた。
「倉橋君と何話してたの? 何かすごく真剣に見つめ合ってるように見えたけど……」
「……別に、仕事の話だよ?」
探るように視線を送ってくる彼女に、当たり障りなく答える。
あなたのことよ、なんて言えるはずもない。
紗英ちゃんが今日着ているニットは、私が持っているものと同じだった。
肩にリボンが縫い付けてあるそれはつい最近気に入って買ったもので、今朝色違いを着ている紗英ちゃんを見て私は眉をひそめた。
そんな紗英ちゃんを見ながら、思う。
何故ノックもしないで入って来たのか。
普通会議中にノックもしないで入るなんて、有り得ないことだ。
鉢合わせしたくないのか、時間をずらしているのがわかる。
1人で何を考えているんだろう……私の心の中には彼の真剣な眼差しが、鮮やかに色を放ったまま消えずに残っていた。
「倉橋君と何話してたの? 何かすごく真剣に見つめ合ってるように見えたけど……」
「……別に、仕事の話だよ?」
探るように視線を送ってくる彼女に、当たり障りなく答える。
あなたのことよ、なんて言えるはずもない。
紗英ちゃんが今日着ているニットは、私が持っているものと同じだった。
肩にリボンが縫い付けてあるそれはつい最近気に入って買ったもので、今朝色違いを着ている紗英ちゃんを見て私は眉をひそめた。
そんな紗英ちゃんを見ながら、思う。
何故ノックもしないで入って来たのか。
普通会議中にノックもしないで入るなんて、有り得ないことだ。