ランデヴー II
紗英ちゃんのことを良く思っておらず、そして倉橋君のことを好きだと認めてしまった私に……。
キュッと唇を噛み締め手元の時計に視線を落とした私は、時間を見て「あ……!」と声を上げた。
「紗英ちゃん、そろそろ戻ろう」
驚いたような顔でそう言って立ち上がる。
思ったよりも長居していたことに驚いたのは事実で、それを口実にしてこの場を切り抜けようとしたことも間違ってはいない。
だが私はこの時、時間の経過に感謝していた。
「え? あ、ホントだ! もうこんな時間! 2人でこんなに席外してたら、榊原さんに嫌味言われそうだね」
紗英ちゃんも少し慌てたように、一緒に立ち上がる。
私は手元にある全く減っていないお茶を、そのまま持ち帰ることにした。
紗英ちゃんのコップはいつの間にか空っぽで、全て飲み干してしまったようだ。
「あ、ゆかりちゃん、今度一緒に買い物行かない? 趣味も合うし、きっといい買い物ができると思うんだ」
無邪気にそう話しかけてくる紗英ちゃんの顔をまともに見ることができない。
どうしよう……結局何も言えなかった。
もう、私の心は限界へと向かっているのに。
紗英ちゃんの話に適当に相づちを打ちつつも、心の中は上の空だ。
ただ胸だけがドキドキと鼓動を繰り返していた。
キュッと唇を噛み締め手元の時計に視線を落とした私は、時間を見て「あ……!」と声を上げた。
「紗英ちゃん、そろそろ戻ろう」
驚いたような顔でそう言って立ち上がる。
思ったよりも長居していたことに驚いたのは事実で、それを口実にしてこの場を切り抜けようとしたことも間違ってはいない。
だが私はこの時、時間の経過に感謝していた。
「え? あ、ホントだ! もうこんな時間! 2人でこんなに席外してたら、榊原さんに嫌味言われそうだね」
紗英ちゃんも少し慌てたように、一緒に立ち上がる。
私は手元にある全く減っていないお茶を、そのまま持ち帰ることにした。
紗英ちゃんのコップはいつの間にか空っぽで、全て飲み干してしまったようだ。
「あ、ゆかりちゃん、今度一緒に買い物行かない? 趣味も合うし、きっといい買い物ができると思うんだ」
無邪気にそう話しかけてくる紗英ちゃんの顔をまともに見ることができない。
どうしよう……結局何も言えなかった。
もう、私の心は限界へと向かっているのに。
紗英ちゃんの話に適当に相づちを打ちつつも、心の中は上の空だ。
ただ胸だけがドキドキと鼓動を繰り返していた。