ランデヴー II
「いいの、気にしないで」


そう言って首を振ると、倉橋君は力なく笑みを浮かべた。


漂う無理矢理感が、少し痛々しい。



「帰りましょう、電車なくなっちゃうんで」


「あ……うん。もういいの?」


「はい。また明日来ますから」


「そう……」


短い会話を繰り返し、私達は病院を後にした。



肩を落とした私達とは正反対に、パタパタと忙しそうに走る病院関係者の姿が印象的だった。
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