ランデヴー II
時計を見ると、もうすぐ23時になろうとしている。


明日も仕事だし早めに食べて帰ろうと、カバンの中からシュシュをとりだして髪の毛を1つにまとめた。



するとその瞬間、その中の携帯がブルッと震えた。


見ると、メール受信のお知らせだった。


再び手に取ったビールを片手にそれを確認した私は、名前を見た瞬間に心臓がひやりと凍り付く。



差出人は、賢治だった。


彼が疑う倉橋君と2人でいる――ただそれだけで、既に罪を犯している気分になる。


いや……もしかしたら、本当にこれは罪なのかもしれない。



内容は、遅くまで働く私を気遣うものだった。


賢治は月末の処理などは関係ないから、私程忙しくはない。



ただ物流関係を担当している為、出張が多い。


棚卸しは毎回行っているし、それだけじゃなく月に何度か工場や倉庫に足を運んでいる。


明日も日帰りで出張だと言っていた。
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