ランデヴー II
確かに普段そこまで飲まない人が、あれだけ飲んだのだ。


体に支障をきたして当然なのかもしれない。



「薬あるから持ってくるね。 座ってて」


「……有り難うございます」


倉橋君のお礼の言葉を背中で聞きながら、私は廊下にある収納扉の中から胃腸薬を取り出した。


もしもの時の為に常備しておいて良かった。


液体だから、効き目も早いだろう。



「はい」


ソファーに背中を預ける倉橋君にそれを手渡すと、「すみません」と頭を下げて早速ゴクリと飲み干した。


そして一瞬渋い顔をして、先程のペットボトルを続けて飲む。



確かに……美味しいものではないが、良薬口に苦しというものだ。


「ふぅ……」と息を吐いて天を仰ぐ倉橋君は、お酒が残りつつも昨日よりはまともに見える。


ちょっと安心した私は、彼の隣に腰を下ろした。
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