ランデヴー II
賢治は少し疲れた顔で出迎えてくれた。
恐らくお酒の席に参加したのか、少しアルコールの匂いが香る。
「明日じゃ駄目な話?」
賢治はソファーに座った私の目の前にウーロン茶を2本置くと、うーんと背中を伸ばしながら欠伸をした。
そしてドサッと隣に腰を下ろしてそのうちの1本を手に取り、ゴクゴクと喉を鳴らして飲んでいく。
その姿を、私は横目でチラチラと眺めていた。
ふぅ……と息を吐いてソファーに背中を預ける賢治にぶしつけなことは言えるはずもなく、無難な言葉を探す。
「仕事、お疲れ様」
「あぁ、ほんと疲れた……」
出張を労う私の言葉にそう答えた賢治は、不意に私の肩に手を回して抱き寄せた。
ドクンと心臓が跳ねる。