ランデヴー II
「ゆかり……話って、何だよ?」


再び賢治がゆっくりと問い掛ける。



辺りが静寂に包まれ、カチ、カチ、と時計の針が時を刻む音がやけに耳についた。


何から話せばいいのかわからない。


でもどんな風に切り出したとしても、結果は変わらない。


そう思った私はスッと吸い込んだ息を躊躇うように一瞬止め、だが消え入りそうな声を無理矢理発した。



「別れたい……」


と、ただ一言。



後に続くのは、再び訪れる静寂……。


そして、賢治の驚いたような顔。



「まじで言ってんの?」


ポツリ、と。


そんな息の詰まりそうな空間に、賢治の声が落とされた。
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