ランデヴー II
「あ……」
ふとすぐ耳元に倉橋君の声が聞こえた気がして顔を向けると、あまりにも近いその距離に驚く。
ふわふわの茶色い髪が、私の髪に当たった気がした。
「ここの適用違いますよ。3番にして下さい」
「え? あ、ごめん」
画面を見ながら指をさす倉橋君は、仕事の話をしてるのだとわかっている。
でも……すぐ近くに感じる温度に、鼓動がうるさく胸を叩いて仕方がない。
キーボードを打つ手が、じっとりと汗ばむ。
やっとの思いで最後まで入力を終えて出力すると、倉橋君が先回りして書類を取ってきてくれた。
「これ、承認どうするんですか?」
「んー、とりあえず部長もういないから役員室かな。終わったら持って行くから、倉橋君戻ってていいよ?」
「あ、はい。……そうですね。じゃぁ、待ってます」
軽く手を上げて背を向ける倉橋君を見送ると、知らず知らずに溜息が漏れた。
ふとすぐ耳元に倉橋君の声が聞こえた気がして顔を向けると、あまりにも近いその距離に驚く。
ふわふわの茶色い髪が、私の髪に当たった気がした。
「ここの適用違いますよ。3番にして下さい」
「え? あ、ごめん」
画面を見ながら指をさす倉橋君は、仕事の話をしてるのだとわかっている。
でも……すぐ近くに感じる温度に、鼓動がうるさく胸を叩いて仕方がない。
キーボードを打つ手が、じっとりと汗ばむ。
やっとの思いで最後まで入力を終えて出力すると、倉橋君が先回りして書類を取ってきてくれた。
「これ、承認どうするんですか?」
「んー、とりあえず部長もういないから役員室かな。終わったら持って行くから、倉橋君戻ってていいよ?」
「あ、はい。……そうですね。じゃぁ、待ってます」
軽く手を上げて背を向ける倉橋君を見送ると、知らず知らずに溜息が漏れた。