ランデヴー II
「そうそう。桂木さんって、まだいる?」


「うん、いるよ。でも今会議中かも。私行ってもらって来ようか?」


「本当? 助かるー、有り難う」


会議中の部屋にのこのこ入って行くのは気が引けるし、私は手慣れたみっちーのお言葉に甘えることにして、書類を手渡した。



しばらくぼんやりとその場で待っていると、みっちーが楽しそうに笑いながら戻って来る。



「何かね、会議じゃなかった。遊んでた」


「何それ。早く帰ればいいのにね」


「ねー」


でも帰っちゃったら承認もらえないね、なんて言いながらクスクスと笑い合い、みっちーから書類を受け取る。


確かに印鑑が押されたのを確認して、私はそれをクリアファイルにしまった。



そんな私を見ながらみっちーは頬に片手を当て、まるで内緒話をするかのように声をひそめて話し出す。



「ところで最近モリケンとどうなの? 上手くいってる?」


突然痛い所を突かれ、私は一瞬動きを止めてしまった。
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