ランデヴー II
「先週……? 色々とその、あって……」


「そうなの? えー、何かまだ信じられないんだけど……。いい感じだったじゃん?」


「うん……ね」


少し興奮気味のみっちーは言葉を濁す私に鋭い視線を向けながら、カウンターにグイッと身を乗り出して顔を寄せる。



「ちょっと! 今度詳しく話聞かせてよね! 私もダーヤマの話聞いて欲しいし」


「わかった。仕事落ち着いたら、また飲み行こう」


「行く行く! じゃぁ声かけて!」


「うん、またね。有り難う」


まだテンションが上がった様子のみっちーに苦笑いしながら手を振り、私は足早にエレベーターへと向かった。


とりあえず、今度はこの書類に倉橋君の上司の承認をもらわなければならない。



彼がきっと私のことを首を長くして待っていると思うと、急がずにはいられなかった。
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