ランデヴー II
「そうですか……」


「うん……」


ポツリポツリと言葉の交換をすると、私の犯した過ちの罪が浮き彫りになった気がした。


胸に迫る罪の意識は、簡単には消えないのだと思い知る。



「俺……後悔してたんです」


ふと私の手に指を絡ませる倉橋君に目を上げると、まるで自嘲するような笑みを浮かべる彼の顔があった。


繋いだ手から、彼の温もりが伝わってくる。



「飲み会で久しぶりに会った坂下さんが守山さんと付き合ってるって、すぐに気付きました。そして、嫉妬した。何で……どうして隣にいるのが俺じゃないんだろうって」


ギュッと握り締める手の強さに、倉橋君の気持ちの強さを感じる。


あの時……彼はそんな気持ちでいたんだ……。



「何で2年前、坂下さんを諦めてしまったんだろうって。ずっとずっと好きだったのに……隣で過ごす毎日、ずっとずっとあなたを想っていたのに。諦めることなんて、俺にはできなかった……」


倉橋君はそう言って手を離し、私の耳元をくすぐるように撫でた。


そして、じっと私の瞳を見つめる。
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