ランデヴー II
「じゃぁどうして……」


「え?」


私は食い入るように倉橋君の目を見つめた。


これはずっと私の心に引っかかっていたことだ。


一体彼らはどうなっているのか、知りたいと思っていたのだ。



「どうして、前田さんと付き合ったの……?」


そう、あの時。


私が倉橋君に想いを伝えようとしていた時。


彼は前田さんと付き合うことになっていたのではなかったか。



私の気持ちがくじけたのは、それがあったからだ。


本人の口からその事実を告げられ、計り知れない大きなショックを受けた。



倉橋君は私の問い掛けに、一瞬バツの悪そうな顔を見せた。


答えに詰まるかのように口ごもり、息を飲み込むようにする。


私を抱き寄せている片手が少し硬直したのがわかった。
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