ハーレム ブラッド2
登校中


「へぇ…

だから…幸大の鞄はアゲハが持ってるのね。」

姫野が言う。

「それどころか…今朝は靴まで履かせてくれたしな。」

幸大が言う。

「でも〜御奉仕って何かえっちぃよね。」

クーニャが言う。

「もちろん…朝イチの行動はそっち方面に行こうとしてましたよ?」

咲子が言う。

「こ、幸大さん!?」

沙羅が驚く。

「いや…止めたから!!

未遂だから!」

幸大が言う。

「幸大のヘタレでチキンな部分が吉と出たな。」

マリアが言う。

「それよりも…なぜ冬木さんがいるのかしら?」

アゲハが言う。

「私は偶然、君たちと出会ってしまった。

クラスメイトなんだ、一緒に登校するという流れに何か問題でも?」

華乃が言う。

「ぐーぜん…ってのが怪しいけど〜?」

クーニャが言う。




交差点で信号が赤のため立ち止まる。


「うっ…」

後ろから声がした。

「楠木か…

おはよう。」

幸大が言う。

「うっさい!

私に話しかけないで!!」

朱鳥が早歩きで横を通りすぎる。

「おい、赤信号…」

「え?」


幸大と朱鳥の声…そしてトラックのエンジンの音が重なった。


キキィィィィィィッ!!


ブレーキの奏でる高音に動くことのできない朱鳥。
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