愛音




*優輝*

いつからか
俺は璃李に触れたいと
思い出した

ここからが地獄だと知らずに

璃李と帰る途中
雨が降り出した

「あ,雨…。」
雨脚は強くなるばかりで

「急ごう、俺ン家すぐそこだから」

「うん!」

璃李は俺ん家に
初めて入った

なんか璃李が俺ん家にいるって
新鮮でうれしかった。

「璃李、タオル。」
「ありがと。」

長い沈黙

沈黙を破ったのは
俺だった

濡れた黒髪で
白い肌が余計目立って
すごく綺麗だったから、

「璃李、こっちおいで」

璃李はきょとんとして
こっちへ来た

俺はいきなり璃李を抱きしめた

「!何?」

「…璃李……」

上目づかいで俺を見て
恥ずかしいのか
頬を赤らめる璃李は
すごく綺麗だったんだ

……もうダメだ……

「え!?優輝?ちょ…ちょっと…」

動揺する璃李に
唇を押しつける
その状態のまま
押し倒す




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