彼はくせっ毛君

「助けてくださーい!!」

私は抵抗する坊主、原田君を引っ張り駄菓子屋に駆け込んだ。

「駄菓子屋のおじちゃーん!助けてー!」


………シーン。

おじちゃん…いない?

「多分近くのタバコ屋だと思いますよ。で、メアド教えて下さい田沼さん。」

この人どさくさに紛れてメアド聞いてきた…


うそ…おじちゃんいないよー…!


「本物に離して下さい!」

「え?そしたら逃げるじゃないですか!」

……当たり前。

こんな事なら…合コンなんて初めから行かなきゃよかったー。


もう後悔後悔後悔だらけ。

「田沼さん!!」

……!!!

無理矢理私の携帯を盗ろうと迫ってきた。


「ちょっと…!何してんの!」


本当に誰でもいい


誰か助けてっ……!!!




ガラッ…


「何してんの?」


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