彼はくせっ毛君
とりあえず、もう授業中先生に当てられる事はないな。

私はまた窓の向こうの槙斗君に顔を傾けた。


「…え、もしかして“華泉一家”ってやつー!?」


後ろの女の子が騒ぎ始めた。


ん?

…何?華泉一家って?

槙斗君の家…?


「多分そう。ヤバいよね」


………何がヤバいの?

何の話ーーー!!!???



私は槙斗君の家が気になって仕方がなかった。


…でも、半年かかってやっと昨日会えたのに、家を見る日なんて来るのかな…?


後をつけていったらストーカーになっちゃう…。

坊主原田と同じになっちゃう…!!


あー…気になるよ。

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