彼はくせっ毛君
―――あみかリカに聞いてみよう!

キーンコーンカーンコーン…

授業の終わりのチャイムと共に私はあみとリカの元へ行った。


二人はさっきまで沈んでたのが嘘のようにギャアギャア騒いでいた。

「美凪ー!お腹すいたぁー」

「リカ朝ちゃんと食べたのー?」

「ちっともー…何かちょーだーい」

リカはお腹の音をグゥグゥならしながら催促してくる。

「仕方ないなー。ポッキーあげるよ」

私は鞄に入ってるお菓子をリカにあげた。

「ありがとー美凪。」

「あっ…!あのさ!」

「「ん?」」


「“華泉一家”って知ってる?」


「はないずみいっかぁ?」

……何でもいい。
槙斗君のこと知りたいっ…

「知らなーい」

「ごめん。あたしも分からないや」

なんだ…二人は知らないんだ。
そんなに有名ではないのかな。


「うん、ありがとうね」

「それより美凪、リカ。次数学だけど宿題やってきた?」

………へ?宿題?

「やってきたぁー!偉くない!?」

「嘘!リカ意外!美凪は?」

「意外とかひどーい!」

「えぇ…宿題なんて…あったっけ?」

「忘れたの?見せてあげようか?」

「あ、ありがとう!!」

あー!!!ヤバい家って何だろう…
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