彼はくせっ毛君
………………
……………
…………
「う…ん…」
私は訳も分からず目が覚めた。
「あれ…ここどこ?」
私はいつのまにか布団にいた。
周りが襖で囲まれたたたみ部屋。
あれ…?私何してたんだっけ…
学校の帰りに神社に行って…
はっ…
「あれ?槙斗さん今お帰りですか?」
脳裏で蘇る記憶。
そうだ。
私、槙斗君の家を覗いてて…
極道って分かって…
………それで
記憶がない。
そういえば…
あのスキンヘッドの人は…?
槙と斗君の家の人…だよね?
ていうか…そしたらもしかして
ここ…
まさか…
まさか…
槙斗君の
家の中……?
…………フフ。
何故か笑いがこぼれてしまった。
槙斗君が極道という事より、槙斗君の家に入ったということで。
………といっても部屋には誰もいない。
「…………。」
…どうしよう。
勝手に出歩いたらさっきのスキンヘッドの人に会っちゃうかもだし…