さくら色 〜好きです、先輩〜
「三嶋さんが保健室に入ってきたときすぐに小林先生が言ってた子だってわかったわ。私が口を挟む問題じゃないけど三嶋さんも悩んでるようだったし、とりあえず二人で話す機会を作った方がいいと思ってね。余計なお世話だったかしら?」
「いいえ。私もそう思ってました」
「ふふ。良かったわ」
藤田先生はそう言って上品に微笑んだ。
那奈は藤田先生のこときっと誤解してる。
好きな人がこんな綺麗な女性と二人で楽しそうにしていたら私でも何かあるんじゃないかって疑ってしまう。
でも藤田先生は那奈のこともちゃんと考えてくれていたんだ。
私達はその後、色んな話をしながらゆっくり備品室の整理をして保健室に戻った。
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「そうなんだ。私、ホントに感じ悪かったよね…謝りたいな」
「じゃあ今度一緒に保健室に行こうね。私もまた藤田先生と話したいし」
「うん。私も色んな話してみたいな」
藤田先生が生徒に人気があるのわかる。
綺麗で優しいし話しやすいし。
それでいてサバサバしててかっこいい。
私達女子高生からしたら理想の女性。