さくら色 〜好きです、先輩〜

心臓がバクバクと激しく揺れ動く。

先輩の方を振り返るのが怖い…

目を合わせてくれなかったら…

拒絶されたらどうしよう。



「おはよう」


先輩の低い声が聞こえた。


手に汗が滲む。

もう限界…


「西原さん、あのさ…「「あああ、あの!!若菜先輩、私向こう手伝ってきますね」」


この緊張感に耐えられなかった私は先輩の言葉を遮り、振り返らずに走ってその場を離れた。




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