さくら色 〜好きです、先輩〜

「ごめんな。怖かったよな…守れなくてごめん」

「先輩…」

「俺が弱いんだ。ホントごめん…」


もう何を言っても先輩の気持ちは変わらないんだ。

私がいたら、先輩が駄目になるなら。

私はいない方がいい。



「…わかりました」



その後、先輩は家まで送ってくれた。

二人とも何も話さず…

付き合う前のように私達の間には人一人分距離があいていた。





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