時は今
ごめんね、とかわすと忍を守るように肩に手を回した。
思わず杏とほのかがどきんとしてしまう。
「……」
「ゆりりん、連れてかれちゃった」
ぽーっとしたようにふたりは四季と忍を見送って、その後きゃーきゃーしてしまう。
「なになになにー!?知らないうちに、距離近いんですけど!!」
その様子を少し離れたところで見送っていたのが高遠雛子だ。
雛子の目には少なくとも四季の方が本気で忍のことを想っているように映った。
(ふたり、つき合い始めたって聞いたけど──)
ほんとなんだ。
──胸の奥が軋みを立てた。