時は今



「なるほど?俺が思うほど荻堂さんも桧山さんも『四季くんじゃなきゃダメ』ではないわけだ」

「そうだよー」

「むむ。覚えておこう。しかし俺はオシャレというほどオシャレに気をつけてはおらんな?どんなんがオシャレというのだ?」

「んー?洋服とか興味ない?これが俺には似合うぜ!みたいな」

「…わからんな。髪は洗いっぱなしだし、服は適当に似合ってりゃ何でもいーのよ」

「おー。本田くんワイルドだ?」

「それもカッコイーよ」

「なぬ。そーなのか?オシャレとは奥が深いな、四季くん」

「オシャレというか、本田くんが魅力的っていうことだよ」

「え?何処がだ?おい、君達、俺をおちょくっているんではあるまいな?」

 駿は狼狽え、芽衣と亜絵加と四季は笑った。



     *



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