お見合い恋愛
「あの・・・良かったら、出ませんか?」

ちょうど今日は天気もいい。

周りの席に気を使わないでいい場所のほうが話しやすそうだった。


「近くに、公園がありますから」


そう言って、僕は彼女を促した。







ホテルの外に出ると、

しばらく朝早く出勤して、働きづくめで深夜に帰宅することが多かったせいか

ひさしぶりに浴びる太陽の光は少しだけ眩しい。

そして、隣を歩く唯香さんから香ってくる香水の甘い香りが

更に俺の頭をくらくらさせた。
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