哀のウタ

んー...今日何もすることなくなったわけで。

「...うー、暇だ。」

「お前が馬鹿なんだろ」

なっ!?サラッと言いますか!
人が気にしてることを、そんなサラッと言いますか?

「...。」

「なんだよ。無視か」

何も答えないでにらみつけるとこんなこと
言い出すし、絶対無自覚で、馬鹿って言った

「・・・どうせ馬鹿ですよ」

フンだ。ちょっと頭がいいからって・・・

「なんだよ。気にしてたのか。冗談だって」

そりゃあね!気にもしますよ!
馬鹿って、知能程度の低い人のこと言うんだよっ?!

・・・とか、まるっきり私じゃん。

「・・・うぅ。」

「悪かったって。なっ?」

そんなに近くで言われたら、
何も言えなくなっちゃうよ・・・
「・・・うん。」

「ほら・・・」

そのまま優しく抱きしめてくれた。
鵺吠のこういう優しいところが好きなんだよなぁ。

「あゆ?」

「ん?」

「・・・大好きだよ」

「うん。知ってる。」

そのまま笑いあって、キスをした。

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