キズナ~私たちを繋ぐもの~
昼食を食べてからも散々乗り物を乗りまわし、一息ついた時はもう閉園間際の夕暮れ時だった。
「ふう。面白かったね」
「そうだな。良かった」
司は私に自販機で買ったホットコーヒーを差し出した。
「久しぶりに、よく笑う綾乃を見た」
その言葉に、私はまた昨晩の事を思い出した。
「あの、司」
「……ずっと仲の良い兄妹だな、って思ってたんだ」
私よりも先に、司が話を始めた。
横目で見上げれば、彼は観覧車から出てくる親子連れを目を細くして見ていた。