キズナ~私たちを繋ぐもの~
「痛い!」
「お兄ちゃんじゃないだろ」
「あ、そうか。でも噛まなくたっていいじゃない!」
「これからはこうだそ。嫌なら今のうちに言っとけ」
兄は笑う。
何よ。なんでこんなさっぱりしてるの。
そしてちょっと意地悪になったのは何故なの。
「まあ、嫌でももう手放す気はないけどな」
その言葉に胸が熱くなる。
兄にそんな風に言ってもらえる日が来るなんて思ってもみなかった。
「……嫌なんかじゃないもん」
「はは」
チュッと、軽い音の鳴るキスが落ちる。
一日で、世界は生まれ変わったみたいに眩しい。
幸せがもたらす力はすごい。
何もかもが綺麗に見えて、色んな事がやれる気がしてくる。