キズナ~私たちを繋ぐもの~
「アヤ、今日は仕事は?」
「今日は、お休みだけど」
「そうか」
兄はそう言うと、体を起こして再び私にキスをする。
「ちょ、ちょっと」
「急がなくていいんだろ」
「でもお腹すいたよ。昨晩も結局何も食べてないじゃない」
「お前で腹を満たすからいい」
「も、もうっ」
そう言ったところで、兄のお腹の虫が鳴る。
「ほら」
勝ち誇ってそう言ったのに、そのすぐ後に私のお腹が鳴った。
「お前もだ」
笑いながら、兄が私の唇をついばむ。
お腹の音が聞かれるのも恥ずかしくないほど私たちは親密なのに、体を触れあう事だけが不足していて、中々離れられない。
繰り返される甘いキスにお腹の飢えは満たされて、
私は彼の背中に手を伸ばす。