キズナ~私たちを繋ぐもの~
「つけてくれてるんだな」
「え?」
「ピアス」
「……うん」
少しドキドキする。
気づくなんて思わなかった。
ううん。
気づいていたとしても、それを言葉に出すとは思わなかった。
今日の兄は少し饒舌だ。
何か言いたい事を誤魔化す時によくこういう風になるんだけど。
「可愛いから気に入ったの。ありがとう」
「そうか。……うん。良かった」
安心したように笑う兄に、泣きたいほど愛しさが募って、私は結局自分から本題に入ってしまった。