キズナ~私たちを繋ぐもの~


「昨日、ごめんなさい」

「いや、俺も悪かった。不安だって昼間も言ってたのに、ごめんな。
焦らせるつもりじゃなかったんだ」

「ううん。いいの。心配してくれてるのは分かってる」

「今日は、どこ行くんだ?」

「司と、遊園地」


兄は少し間を開けて、噛みしめるように言葉を出した。


「……そうか。よかった」

「うん。行ってくる……ね」


別れを切り出すつもりだとは、言えなかった。

私の眼に、兄は安心したように映った。
それは、私が司との結婚を前向きに考えているからだと思っているからなんだろう。

食事を食べ終え出かけることを告げると、兄はわざわざ玄関までついてきた。

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