琥珀色の誘惑 ―王国編―
舞は別に死刑廃止論者ではない。
専門家ではない彼女にはなんとも言えないが、ただ、大事な人を殺されたら……犯人の更生を望むより、死刑にしてくれと言うだろう。
とはいえ、自分のことだけが原因で、何十人も死ぬと言うのはあまり愉快なものではない。
そんな舞の表情にミシュアル王子も気付いた。
「もちろんそれだけでも死刑に値する。だが奴らの罪はもっと深い。あの連中は、外国人観光客の中から、或いは砂漠の一族から無垢な娘を攫った。その娘を奴隷市で叩き売り、地獄の苦しみを与えている。今もどこかで、男たちを呪いながら苦痛に耐えている娘は数限りない。娘を守ろうとした男の家族を容赦なく殺し、売れ残った女は遺体となるまで陵辱して砂漠に捨てる。――あの男たちには、犯した罪に相応しい刑が与えられるだろう」
……舞は断じて死刑廃止論者ではない!
「そうねっ。それを聞いたら、死刑だって生ぬるいって気がしてきたわ! アルもそんな連中野放しにしてないでよ! 奴隷市なんて、絶対に赦せないっ」
想像するだけで涙が浮かんでくる。恐怖ではなく、湧き上がった憤りに舞の体は身震いした。
すると、白いガウン姿の舞をミシュアル王子は包み込むように抱き寄せた。
専門家ではない彼女にはなんとも言えないが、ただ、大事な人を殺されたら……犯人の更生を望むより、死刑にしてくれと言うだろう。
とはいえ、自分のことだけが原因で、何十人も死ぬと言うのはあまり愉快なものではない。
そんな舞の表情にミシュアル王子も気付いた。
「もちろんそれだけでも死刑に値する。だが奴らの罪はもっと深い。あの連中は、外国人観光客の中から、或いは砂漠の一族から無垢な娘を攫った。その娘を奴隷市で叩き売り、地獄の苦しみを与えている。今もどこかで、男たちを呪いながら苦痛に耐えている娘は数限りない。娘を守ろうとした男の家族を容赦なく殺し、売れ残った女は遺体となるまで陵辱して砂漠に捨てる。――あの男たちには、犯した罪に相応しい刑が与えられるだろう」
……舞は断じて死刑廃止論者ではない!
「そうねっ。それを聞いたら、死刑だって生ぬるいって気がしてきたわ! アルもそんな連中野放しにしてないでよ! 奴隷市なんて、絶対に赦せないっ」
想像するだけで涙が浮かんでくる。恐怖ではなく、湧き上がった憤りに舞の体は身震いした。
すると、白いガウン姿の舞をミシュアル王子は包み込むように抱き寄せた。