花咲く原石
「ダイドンです。」
ダイドンとシイラ、勿論2人の名前は最初から知っていた。
彼らが親子でドワーフであるということも事前に知らされている。
オーハルの任務は彼ら親子を監視し、ダイドンが造る装飾品を公爵邸へ運ぶことだった。
希に見る美しい装飾品、それを造り上げることが出来るのはドワーフだけだと聞かされている。
よって前任者は目がくらみ己の欲望に負けて懐に入れてしまったのだと。
何回聞いてもバカなことをしたなと呆れるが、それは個人の価値観だ。仕方ない。
装飾品に興味がないオーハルは全く期待もせずにここまで来たのだ。
「どうぞ中へ。」
ダイドンに促されオーハルは初めて彼らの暮らす小屋の中に足を踏み入れた。
工房を兼ねた住居なのだろう。
それなりの広さはあるが、決してゆったりとは使われていなかった。
調理器具と作業工具が同時に視界に入ってくる奇妙さに一瞬戸惑いそうになる。
そして生活感のある室内の中に埋もれるように、無防備に机の上に置かれていた彼の作品を手にした。
ダイドンとシイラ、勿論2人の名前は最初から知っていた。
彼らが親子でドワーフであるということも事前に知らされている。
オーハルの任務は彼ら親子を監視し、ダイドンが造る装飾品を公爵邸へ運ぶことだった。
希に見る美しい装飾品、それを造り上げることが出来るのはドワーフだけだと聞かされている。
よって前任者は目がくらみ己の欲望に負けて懐に入れてしまったのだと。
何回聞いてもバカなことをしたなと呆れるが、それは個人の価値観だ。仕方ない。
装飾品に興味がないオーハルは全く期待もせずにここまで来たのだ。
「どうぞ中へ。」
ダイドンに促されオーハルは初めて彼らの暮らす小屋の中に足を踏み入れた。
工房を兼ねた住居なのだろう。
それなりの広さはあるが、決してゆったりとは使われていなかった。
調理器具と作業工具が同時に視界に入ってくる奇妙さに一瞬戸惑いそうになる。
そして生活感のある室内の中に埋もれるように、無防備に机の上に置かれていた彼の作品を手にした。