嘘つきな君からのキス
困り果てていると腕を後ろに引かれ、気付けば三神くんの後ろに立っていた。
「え?え?」
「やっぱり、真島(ましま)だったんだ」
三神くんの後ろで聞いた言葉。どうやら二人は知り合いであるみたいだ。
ひょこっと後ろから顔を覗かせてみる。が、強い眼差しに捕まり、あえなく後退した。
「三神、ちょっと逢坂玲雨と話させろ」
「嫌」
「別にお前の彼女取ろうって訳じゃない」
陰に隠れながら何の話か意図が見えず、首を傾げ続けた。
でもそれも少しの間だけ。三神くんはうんざりしたような表情で溜め息を吐いた。
反射的にビクッと肩が跳ねる。
ぎゅっと瞑った目を上に持ち上げた次の瞬間、
「う、え、えぇぇぇぇ!?」
同時に三神くんは私の手を引き走り出した。