バット・インソムニア
街灯の明かりに陰を拭われ浮かび上がった姿に爽夏は腹の底をジリジリと炙られた。

パーカーのフードをすっぽりと被っているせいで顔に影が被り表情までは読み取れないが、体格からして幼い男の子だと分かる。

浅黒い四肢がしなやかに延びていて、小さな手には金属バットが握り締められていた。

少年は少し俯き、金属バットを地面と垂直に立ててコンコンと二回突いた。
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