無口な彼が残業する理由 新装版

丸山くんは私の夢を応援してくれている。

すごく嬉しいことだし、勇気づけられたし、

大きな力になってくれている。

だけど、

「仕事のことさえ考えていればいい」

と言われているような気がして、

すごく不満に感じた。

丸山くんは私を仕事人間だと思っているみたいだし、

実際私はそんな部分もあると思う。

だけど私にだって恋愛感情はある。

愛されたい。

そしてそれを実感して安心したい。

もっと私を思ってよ。

もっと私に構ってよ。

この気持ちをどう処理すればいいんだろう。

自分から観光したいと申し出ておいて、

「私と過ごしたいって言ってよ」

なんて言えるわけがない。

恋愛って、仕事以上に難しい。

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