コイン★悪い男の純情
 (大阪のマンションは、処分する事ができた。後は、堅気の仕事を探すだけだ)


 (俺に何が出来る。コンビニの店員か、清掃員か・・・)

 
 淳也は、中々眠りに就く事が出来なかった。

 朝方近くになって、淳也はようやく眠りに就いた。


 
 母親のたえが脳梗塞の発作をまた起こし、急死した。

 淳也は、葬式などで慌しい毎日を送っていた。


 新しい仕事は、まだ探せないでいた。


 
 前崎は二人の仲がどうなったか、気になっていた。

 前崎はかんなに電話をした。

 かんなは、あの男と一緒に暮らしている。
 私らの事はもう構うなと、電話で話していた。

 
 
 (畜生!)

 

 (あれだけ証拠を見せたのに。あいつらは別れるばかりか、一緒に暮らし始めやがった。いったい、どうなってんねん。しゃあない。こうなったら、奥の手をを使うしかないか)



 そう心が決まると、前崎は車を運転して、京都へ向かった。






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