コイン★悪い男の純情
「どうや、私も捨てたもんやないやろ。23歳年下のええ男やで。これやから、お見合いパーティはやめられんのや」
麻由美は50歳の頃から、お見合いパーティに足繁く通うようになっていた。
目的は2つ。
1つは、パートの仕事から拾い上げてくれる頼りがいのある結婚相手を捜す事。
2つめは、年下の素敵な男性と燃えるような恋をする事。
その為に、麻由美はお見合いパーティが始まる前に、相手をざっと物色し、どちらにするかを決めていた。
あの時は2つめ。
狙いは芝生の芝、ただひとり。
プロフィールは、1つめと2つめでは替えていた。
若い獲物は、9000万円という餌に引っ掛かった。
あとは、釣り上げて、料理をするだけ。
焼くか、煮るか、刺身にするか。
ピチピチ跳ね回る魚を、よだれを垂らしながら頂くとするか。
(うまいやろなあ)
麻由美は思わず生唾を、ゴクンと飲み込んだ。
麻由美は50歳の頃から、お見合いパーティに足繁く通うようになっていた。
目的は2つ。
1つは、パートの仕事から拾い上げてくれる頼りがいのある結婚相手を捜す事。
2つめは、年下の素敵な男性と燃えるような恋をする事。
その為に、麻由美はお見合いパーティが始まる前に、相手をざっと物色し、どちらにするかを決めていた。
あの時は2つめ。
狙いは芝生の芝、ただひとり。
プロフィールは、1つめと2つめでは替えていた。
若い獲物は、9000万円という餌に引っ掛かった。
あとは、釣り上げて、料理をするだけ。
焼くか、煮るか、刺身にするか。
ピチピチ跳ね回る魚を、よだれを垂らしながら頂くとするか。
(うまいやろなあ)
麻由美は思わず生唾を、ゴクンと飲み込んだ。